ミニトマトを鈴なりにしたい!【いっぱい実らせるコツ】

質問する人
ネットでミニトマトの栽培について調べていた時に、キレイに鈴なりになっている画像を発見しました。

自分でも、果実をたくさん実らせるミニトマトの栽培に挑戦したいです。
鈴なりのミニトマトを栽培するにはどのようにすれば良いですか? 

必要な栽培管理の方法を教えてください。

このような疑問を、お持ちの方へ向けて、この記事を書きました。

 

この記事を書いている僕は、17年間トマト栽培を行っております。

 

国内の種苗会社や、農業生産法人で北海道を中心に海外も含め、トマト栽培やトマトの研究を行い、現在は札幌市でトマト農家をしています。

 

このブログでは、自分の栽培経験を生かし、生産者の方や家庭菜園の方の疑問、質問に答える形でトマトの育て方等と紹介しています。

 


鈴なりに実っているミニトマトの姿は、とてもきれいですよね。

 

果実を食べなくても、見ているだけで、楽しめてしまいます。

 

 ミニトマトの鈴なり栽培には大きな魅力があります。

 

家庭菜園をしている方であれば、一度は目標にされたことがあるのでないでしょうか?

 

大事なポイントを意識して、栽培を行うと、鈴なりミニトマトの栽培は難しいものではありません。

 

 鈴なりに実らせるためのポイントは、大きく3つあります。

 

  • 1:花数が多い品種を選ぶ
  • 2:花数を増やすための栽培管理を行う
  • 3:咲いた花は確実に実らせる

 

鈴なりトマトの栽培技術は、もちろん収量アップにもつながります。

 

「見た目はどうでも良いから、とにかく収穫量を上げたい!」という方にも、有効です。

 

この記事では、ミニトマトの鈴なり栽培に必要な栽培管理の方法を中心に解説します。

 

家庭菜園でトマトの栽培がしたいけど、畑が準備できない方は、レンタル式シェア農園の利用がオススメです(手ぶらで行けて栽培サポート付きです)。

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ミニトマトを鈴なりに実らせる魅力

ミニトマトを鈴なりに実らせる魅力

 

鈴なりに果実が実ると、たくさん収穫できるのはもちろんですが、

 

収量の面以外にもメリットがあります。

 

ミニトマト栽培で芸術を感じる事ができます。

 

 鈴なりに実っているミニトマトの栽培現場は壮観です。

 

栽培が上手であればあるほど、ビューティフルです。

 

ミニトマトが鈴なりに実ると、食べるでもなく、栽培するでのもなく、

 見て楽しむ事ができるトマトになります。

 

鈴なりに果実が実っているミニトマトを見ることができるのは、栽培している人の特権です。

 

もちろん、写真や動画でも見ることはできますが、現場で感じるトマトが一番です。

 

 ただ、鈴なりミニトマトの栽培を行う時には注意が必要な事もあります。

 

鈴なりトマトを見ると収穫するのがもったいなくなる事です。

 

なるべく収穫しないで実らせておきたくなり、裂果の果実が増えますので注意が必要です。笑

 

裂果についてはこちらの記事を参考にしてください。

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ミニトマトを鈴なりにするための品種選び

ミニトマトを鈴なりにするための品種選び

 

芸術的な鈴なりミニトマト栽培を行うためには、

まず、品種選びが重要です。

 

鈴なり栽培時の品種選びの重要性

 

鈴なり栽培を目指す方に、一番知ってもらいたい事は、

 

 品種選びは、とっても重要

という事です。

 

「鈴なり」にできるか、どうかの5割程度は、栽培する品種の特性が関係します。

 

 

トマトの花数が決まる要素は、

  • 遺伝(品種の特性)
  • 栽培環境(畑の条件や、灌水、肥料の管理等)

の2つです。

品種特性と栽培管理の関係

 

 

栽培環境は、自分の管理次第で良くできますが、

 

遺伝情報は、品種が持つ絶対的なものです。

栽培を開始してからは、その力に頼るしかありません。

 

このように、鈴なりしにくい品種を選んだ場合、

どれだけ、良い栽培管理を行っても、期待するような「鈴なり」にするのが難しい状況となります。

品種特性と栽培管理の関係(遺伝が少ない)

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花数の多い品種

 

花数が多くなるには、

  • ①:1つの房の中の花の数が多い
  • ②:1つの段の房の数が多い

事が必要です。

 

②のように、房の数が複数になる特徴の事を

ダブル性という事があり、

花数を増やすためには必須の条件となります。

 

花房の種類には、

  • シングル花房
  • ダブル花房
  • トリプル花房(4つ以上も含む)

の種類があります。

花房種類

 

今回紹介している品種は、全てダブル性が高い品種です。

 

 オススメの花数の多い品種

  • キャロル7(キャロルセブン/サカタのタネ)
  • キャロル10(キャロルテン/サカタのタネ)
  • ミニキャロル(サカタのタネ)

 

このように、サカタのタネの、キャロルシリーズがオススメです。

それぞれの、特徴を解説します。

 

 

キャロル7(キャロルセブン/サカタのタネ)

  • 花数の多さでは他の品種を圧倒する
  • 食味が非常に良い(糖度が高く酸味とのバランスもGOOD)
  • 苗での購入が難しい(最近は種子の流通も少なく入手が難しい)

 

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キャロル10(キャロルテン/サカタのタネ)

  • 花数が多く、鈴なりミニトマト栽培に向く
  • 過度な灌水、追肥管理をしても生育に影響しにくく、収量、品質が安定する
  • 病気に強く、露地でも栽培しやすい
  • 裂果しにくく房取りもしやすい

 

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ミニキャロル(サカタのタネ)

  • 家庭菜園用の代表ミニトマト品種で、苗の購入が容易
  • 強い生育をするため、環境を選ばす花数が多くなる
  • 裂果しにくく収穫可能期間が長い

 

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家庭菜園でトマトの栽培を行う時は、

 苗での購入のしやすさも大事です。

 

3つの品種の特徴と、苗での購入のしやすさは以下のとおりです。

品種名花数の多さ苗の購入のしやすさ
キャロル7(セブン)
キャロル10(テン)
ミニキャロル

 

ミニトマトを鈴なりにするための栽培管理

ミニトマトを鈴なりにするための栽培管理

 

鈴なり栽培を行うために、品種選びをした後は、

 

いよいよ、圃場での栽培管理です。

 

トマトの花の数が増えるメカニズムを理解して、最適な方法を行いましょう。

 

トマトの花数が増えるメカニズム

 

まずは、花数の決まる時期を把握する事が大事です。

 

 

 花房(花のかたまり)の最初の花が咲いた時には、その花房の花の数はすでに決まっています。

 

では、いつ決まるのかというと、

開花の約40日前(収穫の約100日前)

となります。

花数が決まる時期模式図

 

 例えば、

最初に収穫する、1段目の果房の花数が決まる時期の苗は、

播種してから約20日後の本葉2,5枚

の頃です。

 

本葉2,5枚の時期はこれくらいの苗の大きさです。

夏秋トマト「桃太郎ギフト」の苗、種子の購入方法

 

 

そして、苗が定植される時期(1段目の花が開花)には、

トマト苗の選び方のコツ【家庭菜園向けに解説】

もうすでに、

 3段目までの花数が決まっているのです。

 

「たくさん花を咲かしたい!」と思うと、

花が咲き始めた時に、水、肥料をたくさん与えて、数を増やそうと思いがちです。

 

しかし、

 咲き始めた時期に対策しても、花房の花の数は増えません。

 

開花の約40日前の時期に、予め、花数を増やす管理が必要なのです。

 

花数を多くするために必要な条件

 

では、花数を増やすために、開花の約40日前に、必要な条件とは、どのようなものでしょうか?

 

 トマトの栄養状態がよく、花数を増やすために十分な養分があること

 

何だか、当たり前の事ですが、

花数を増やすために必要な事です。

 

花数を増やすための栽培管理の方法

 

 

 十分な養分がある状態

 

言うのは簡単ですが、

具体的にはどのような状態なのでしょうか?

 

 光合成で作った養分が、消費される養分より十分上回っている。

という事ができます。

 

人間も快適に生活するには、収入が消費の金額を上回る必要がありますよね。

 

次に重要になることは、

どのように、作る養分を増やし、消費を減らすのか?

 

と、なりますが、

 

トマトの栽培管理では、以下の方法が有効です。

  • その①:日中の光合成で作られる養分を最大化する
  • その②:夜間の最低気温を適切に管理する

 

その①:日中の光合成で作られる養分を最大化する

 

 光合成で生産される養分が多い方が、花の「素」になる要素が多くなります。

 

そのために、灌水量、肥料に不足がない事が重要です。

 

特に、天気の良い日中には、養分を作るのに重要です。

必要に応じて灌水、追肥の管理を十分に行います。

 

 

その②:夜間の最低気温を適切に管理する

 

 8℃を下限とし低い方が養分の消費が減ります。

 

トマトは夜間、呼吸をして生命を維持します。

 

夜間の最低気温が低いほど、呼吸で消費される、養分(日中に作られた)が少なくなります。

 

咲いた花を確実に実らせるための栽培方法

 

花数を増やす事ができても、その花が実らなければ、結果、果実の数は増えません。

 

鈴なり栽培は、花数を増やす管理と同時に、確実に着果させる事も必要になります。

 

着果を促進する方法を解説します。

その①:ホルモン処理

 

着果促進の方法の中では一番効果が出やすい方法です。

 

ホルモン剤(トマトトーン)での、花房への噴霧作業が必要になり、手間がかかる事があります。

 

確実に着果させたい時に、オススメの方法です。

 

ホルモン処理の方法については、こちらの記事を参考にしてください。

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その②:振動受粉

 

花房を揺らす事で、花粉の動きを強くして、着果促進を狙います。

 

ホルモン処理に比べると、確実性は劣りますが、作業が簡易なため面積の多い栽培に向きます。

 


以上、ミニトマトの鈴なり栽培の方法等について、 

「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。

 

とまと家・中島がお届けしました。

 

Happy Tomating!!

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