トマトの品種の選び方【大玉・中玉・ミニの使い分けと特徴を解説】

質問する人

トマトの品種選びについて質問する人

トマトには数多くの品種があって、どのように選べば良いかわかりません。
基本的な品種の種類や、分け方はどのようになっているのですか?
また、家庭菜園に向く品種など、いろいろな目的に合う品種を教えてほしいです。

 

このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。

 

この記事を書いている僕は、北海道を中心に海外含め、17年間トマト栽培を行っております。

 

国内の種苗会社や、農業生産法人で北海道を中心に海外も含め、トマト栽培やトマトの研究を行い、現在は札幌市でトマト農家をしています。

 

このブログでは、自分の栽培経験を生かし、生産者の方や家庭菜園の方の疑問、質問に答える形でトマトの育て方等と紹介しています。

 


 

同じトマトでも、品種によって特徴が違いますし、その長所を発揮できる栽培環境も違います。

 

そのため、

自分の栽培の目的に合う品種を選び、栽培することはとても重要です。

 

しかし、日本の中で販売されている品種も相当の数があります。

 

このように、数多く存在する品種の中から、自分の栽培に合う品種を選ぶには、まず、それぞれの品種の特徴を知る必要があります。

 

今回は、品種選びで失敗しないコツ、トマトの品種の大まかな種類、それぞれの特徴について解説します。

 

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トマト品種の基礎知識【まずは5つのグループを知る】

トマト品種の基礎知識【まずは5つのグループを知る】

 

トマトの品種は、果実の大きさや用途によって、以下の5種類に分ける事ができます。

  • ①:大玉トマト
  • ②:中玉トマト
  • ③:ミニトマト
  • ④:加工用トマト
  • ⑤:台木用トマト

 

では、それぞれを詳しく解説します。

 

果実の大きさによるトマト品種の種類

 

大玉、中玉、ミニトマトは、果実の大きさによって品種の種類が分けられています。

 

目安の果実の重さは以下のとおりです。

・大玉トマト品種:200〜220g


・中玉トマト品種:40〜60g


・ミニトマト品種:15〜20g

加工用トマト品種の特徴

 

加工用トマトは、果肉部が多く加工に向く果実の特性を持ち、省力で栽培できるように改良された品種です。

 

トマトジュース、トマトピューレ、トマトケチャップなどで、パスタなどの加熱する料理にも向きます。

 

加工用トマト品種の主な特徴は、

  • 果実の大きさは、80〜100g程度のものが多い
  • 赤系のトマトである(桃太郎等の生食用トマトのほとんどがピンク系)
  • 果実内の水分が少なく、果肉が多い
  • 果実ヘタ部分がジョイントレスの特徴を持ち、収穫作業が楽になるものもある
  • 芯止まり性があり、主枝の伸長が止まる特性を持つ品種もある

 

台木用トマト品種の特徴

 

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台木の品種は、根の特性に特化して改良された品種です。

 

台木用トマトは、果実を収穫するための品種ではありません。

 

大玉、中玉、ミニトマト(加工用はほとんど利用しない)を穂木用トマトとし、接ぎ木をして利用します。

 

接ぎ木を行う事により、台木用品種の根(地下部)と、穂木用品種の果実特性(地上部)の両方の特徴を引き出せる栽培が可能となります。

 

トマトの接ぎ木栽培については、こちらの記事も参考にしてください

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自分のトマト栽培に合う品種の選び方

 

トマトの品種により、果実の大きさや形など、見た目が大きく変わります。

 

そして、栽培の難易度も大きく変わります。

 

果実の大きさによる栽培難度の違い

 

品種の種類による難易度の違いの目安は以下のとおりです。

  • 大玉トマト 難易度:難しい
  • ミニトマト 難易度:容易
  • 調理用トマト 難易度:普通

 

難しいが故におもしろい大玉トマト

 

大玉トマトはの栽培難度は高いです。

 

ミニトマトより、果実が大きく、着果による株への負担が大きく、十分な灌水、追肥が必要となるためです。

 

1玉の果実が大きいため、その分果実の数が少なく、うまく着果しなかった場合は、収穫できる果実が少なくなります。

 

しかし、

適切な栽培管理を行い、果実が多く実り、葉がバランス良く展開した株の姿は美しく、トマトの栽培の魅力を感じる事ができます。

 

大玉トマトの代表品種は「桃太郎」シリーズ

 

桃太郎トマトは、元祖「桃太郎」に始まり、現在二十数種のラインナップがあり、全ての品種で良食味の特徴を持ちます。

 

適する栽培時期や、病気への強さなどもそれぞれの品種により特徴があります。

 

家庭菜園向きの桃太郎もあり、「ホーム桃太郎」や「ホーム桃太郎EX」の品種名で販売されています。

 

栽培しやすいように改良されたもので、ホームセンターなどでの扱いも多く容易に購入できます。

 

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初心者にオススメ!確実簡単ミニトマト

 

ミニトマトは、トマト栽培初心者・入門者にオススメの種類です。

 

大玉トマトにくらべると、葉が大きく、茎が太く力強く生育するため、寒さや風雨の影響を受けやすい家庭菜園の環境でも作りやすいです。

 

果実が小さく、数が多いためどこかの果実の実りが失敗しても、リカバリーがしやすく事も栽培しやすい理由のひとつとなります。

 

品種の特徴として、糖度が高いので、食味の良いトマトが収穫が容易です。

 

ミニトマトの代表品種は「キャロル」シリーズ

 

キャロルシリーズは、他のミニトマトの品種に比べ、灌水、追肥の管理がしやすく、裂果に強く、収量、食味も出やすいです。

 

家庭菜園では定番のミニトマト品種で、ホームセンターなどでも扱いが多いです。

 

「アイコ」も最近では定番のミニトマトの品種です。

 

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房付きトマトに最適、中玉トマト

 

房付きのトマトを収穫したい場合は、中玉トマトがオススメです。

 

1果房あたり、6〜10個の果実が実るため、1つの房内の着色が揃いやすいです。

 

中玉トマトの主力品種は2種類

 

家庭菜園でよく栽培されている中玉トマトの品種は、以下の2種類です。

  • サカタのタネ:シンディースイート
  • タネのタキイ:フルティカ

 

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忙しい人にオススメ!管理を少なく調理用トマト

 

畑に行けるのは週末だけなど、

少ない管理作業で確実にトマトを収穫したい方には、調理用トマトがオススメです。

 

もちろん、加熱する料理に使うためなど、調理用のトマトが必要な方もです。

 

わき芽とりや誘引管理を行わなくても、ある程度の内容で収穫できる品種が多いです。

 

 

調理用トマトの代表品種は「サンマルツァーノ」

 

スーパー等の野菜売り場でも、調理用トマトの販売が多くなってきています。

 

家庭菜園向けの調理用トマト苗も、品種の品揃えの多い所では入手可能です。

 

トマトの品種はどのような項目で違いが出るのか?

 

同じ大玉トマトの中でも、品種はいくつもあります。

 

では、どのような特徴の違いで品種が分かれているのでしょうか?

 

品種によって変わる特徴の項目

 

品種の比較をする時に利用される項目は、主に以下のとおりです。

 

  • 熟期
  • 果実の色
  • 果実の硬さ
  • 草勢の強さ
  • 葉の大きさと、節間長(各節の葉と葉の間の長さ)
  • 適する作型(栽培時期)

 

熟期

 

熟期は果実となる花が開花してから、収穫できるまでの期間の事を指します。

 

トマトの品種の解説でよく使われる熟期は、極早生、早生、中早生で、開花から収穫までの目安の積算日数は以下の通りです。

  • 極早生:1,100℃(55日)
  • 早生 :1,150℃(57.5日)
  • 中早生:1,200℃(60日)

    *( )内の日数は日平均気温を20℃とした場合

果実の色

 

果実の色は、「濃桃色」と表示されており、桃太郎シリーズのトマトであれば、ほとんどの場合この色で表記されていると思います。

果実の堅さ

 

果実の硬さは、店にならんでからの日持ちに大きく関係する項目です。
収穫後に果実が熟してくると、果実も柔らかくなり、果実が硬い特徴をもつ品種であれば店頭に並んでから、販売できる期間も長くなり、重要な品種特性となります。

 

草勢の強さ

 

品種の草勢は、トマトの株の生育の強さの目安となるものです。

 

草勢が強いと、根から水を吸収する量や、肥料を吸収する量が多くなり、大きい株となりやすいです。

 

大きい株になると、収量が出やすいですが、逆に大きくなりすぎると生育のバランスが悪くなり、収量を落とす原因となります。

 

葉の大きさと、節間長(各節の葉と葉の間の長さ)

 

葉の大きさと、節間長は、その特徴により適する作型の目安になります。

*節間長は茎の葉と葉の間の長さをさします。

 

葉が小さく、節間長が長いと冬期の栽培に向きます。

冬は太陽の光が弱く、日照時間も短くなり、少ない光を効率的(日陰を少なく)に株全体で利用できる事が重要になるためです。

葉が大きく、節間長が短いと夏期の栽培に向きます。

夏期は太陽の強さも時間も十分にあるため、葉を大きく、節間長を短くし、同じ体積の中でもたくさんの葉がある条件の方が、葉で生産される光合成産物が多く、収量、品質を向上させるために有利になるからです。

適する作型(栽培時期)

 

上記で解説した草勢や、葉の大きさ、節間長などから、適する作型が決まります。

 

これまで、トマトの品種の特徴等について、解説しました。

 

自分で栽培しているトマトの収穫が難しい場合や、プロの生産者が育てたトマトを食べてみたい時は、野菜の宅配サービスの利用もオススメです。

 

以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。

 

とまと家・中島がお届けしました。

 

Happy Tomating!!

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