煮炊きする時は、トマトの皮を湯むきしてから使います。
たくさんのトマトを使う時って、この皮むきの作業が、けっこう手間になります。
湯むき以外に、何か良い方法ってありますか?
あと、取り除いた「皮」を有効活用できる方法があったら、教えてほしいです。
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、北海道を中心に海外含め、17年間トマト栽培を行っております。
僕も、トマトのパスタは大好きです。
でも、とまと家の僕は、トマトは食べるより、見るほうが好きなので、見て楽しむトマトも大事にしています。
今回は、トマトの皮むきの方法、特徴と、皮の有効活用方法も紹介します。
トマトの皮むきの理由【そもそも何でむく?】
トマトを料理に使う際に、多くの場面で皮をと取り除きますが、いったいどうしてなのでしょう?
まずは、皮の性質的な特徴も知った上で、考えてみましょう。
トマトの皮ってどんなもの?
トマトの皮は、外果皮、中果皮、内果皮の3つからなりますが、日常の生活の中で、トマトの「皮」の扱いをされるものは、外果皮です。
この記事では、トマトの皮=外果皮として説明していきます。
このトマトの皮は、クチクラ層で覆われています。
クチクラ層は基本的に、水もガスを通さない作りです。
そして、トマトの皮はとっても丈夫です。
例えば、僕は北海道でトマトの栽培をしています。
秋の栽培が終了する時に、裂果したトマトや、腐ってしまったトマトの果実を、外に山にして捨てます。
その後、雪が降り、冬を通り越し、春になります。
雪が溶けて、トマトを山にした所を確認すると、けっこう果実の姿を残して残っています。
果実というより、皮が腐らず残っているのです。
中身はないですが、皮だけは残ります。
トマトの皮むきをする理由
サラダなどで、トマトを食べる場合は、皮むきする事は少ないと思いますが、トマトのソースなど加熱して、料理する時は皮をとる事が多いです。
トマトに熱を加えると、皮がとれてしまい、果肉と一緒ではなく、皮だけの状態となり、皮の食感が目立ってしまうからです。
僕もトマトソースのパスタなんかを、けっこう自分で作って食べますが、皮むきしないトマトを使うと、結構ソースの中の皮がきになっちゃいます。
トマトの皮むきのやり方
トマトの皮むきには、どのような方法があるのか、そろぞれの方法の特徴を、確認してみましょう。
トマトの皮むき5つの方法
- 火であぶる
- お湯に入れる
- 電子レンジを利用する
- 冷凍して解凍する
- ナイフ、ピーラーで切る
火であぶる
・最近、家庭ではやりのIHのコンロではできない方法となります。
ヘタを取り除き、フォークを刺し、トマトの果実を直接あぶります。
20〜30秒、火に当てると皮が裂けてきます。
果実全面を均一に、火にかけるとキレイに皮がむけます。
お湯に入れる
・火であぶると、皮が焦げる事がありますがお湯だと、キレイなままです。
・IHのコンロでも行える方法です。
お湯を沸かして、トマトをチャポンと入れます。
20〜30秒程度で、皮が裂け始めるので、そのタイミングで取り出します。
トマトを使うパスタを料理する際の、パスタを茹でるお湯を湯むきにも使うと効率的です。
電子レンジを利用する
・皮のむきやすさは、火であぶる、お湯に入れる方法よりも劣る
600Wのレンジで、大玉トマトであれば、ラップをせずに、30秒程度づつレンジで加熱します。
トマトの大きさにもよって、適度な時間が変わるので、皮に裂け目が確認できるまで、様子をみながら時間を延長します。
冷凍して解凍する
・冷凍する時間と、解凍する時間が必要となります
皮をむくためにトマトを冷凍する方は、少ないと思います。
トマトを長期間保存するために、冷凍して、そのついでで、皮が簡単にむけてラッキーという感じだと思います。
この方法の場合、皮を「むく」というよりは、「とる」という感じで、ふわっと、とろっと、とる事ができます。
ナイフ、ピーラーで切る
・加熱されない方法なので、サラダなど生でトマトを利用する時にも、役立ちます。
特に決まった方法は、ありません。
横の方向に切ったり、立ての方向に切ったりです。
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トマトの皮むきで「バラ」を作る方法
せっかく、手間をかけて皮をむくのなら、その皮を何かに使えないかなと、思うのが自然ですよね。
ここでは、トマトの皮を活用する方法を紹介します。
トマトの皮は「バラ」になる
トマトの皮を利用すると、写真のようなバラを作る事ができます。
皮を取り除いた果肉は、調理に使い、普段は捨ててしまう皮はデコレーションに使い、1度で2度美味しいトマトの活用方法です。
トマトの皮のバラの作り方
- へたを取り除く(硬い芯の部分はそののまま)
- へたがあった部分から、皮を切り始める(へたの硬い部分も一緒に切る)
- 横の方向に途中で、途切れないように切る(幅は1cm前後が目安)
- 切り終わったら、お尻の部分を中心に、皮を丸め込む
- 完成
大玉トマトが使いやすいですが、ミニトマトでもできます(この場合、使うナイフは小さいものが向く)
黄色のトマトや、緑のトマトを一緒に飾るともっとキレイです。
フルーツカービング用のナイフを利用すると、最高に向きやすいです。
以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。