トマトは初めて栽培するのですが、どのような資材を準備する必要がありますか?
なるべく、お金をかけずに、必要最低限の資材で始めてみたいと思っています。
必要なものをサクッと教えてほしいです。
あと、ついでに準備するなら、こんな資材もあったら便利だよ的なものも教えてください。
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、北海道を中心に海外含め、17年間トマト栽培を行っております。
必要最低限の資材で、トマトの栽培を行う事って大事だと思います。
トマトの栽培を感じる事ができるからです。
いろいろな資材を使うと、どれがどの程度、効果を出しているのか分からなくなりがちです。
資材購入の予算が少なくなることも、もちろんメリットです。
今回は、トマトの栽培に必要なものと、準備すると良いものについて解説します。
トマトの栽培に必要なもの【5選】
最低限必要なものを紹介します。
難しい事はさておき、とりあげずトマトの栽培をしたい方は、まずこの5点を用意してください。
1:トマトの苗(種)
まずは、やっぱりトマトの苗が必要です。
家庭菜園でトマトの栽培をする時は、1段目開花前後の苗を購入するのが一般的です。
種をまく所から始める場合は、定植できる開花前後苗になるまで2ヶ月程度の期間がかかります。
トマトの苗選びについてはこちらの記事を参考にしてください
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2:トマトの根が張る場所
畑や、プランター内の培土、養液栽培の養液(水)の事を指しています。
一般的に、根の張る場所が大きいほど、栽培はしやすくなります。
根が張る事ができればOKなので、絶対に土を使わないといけない事はありません。
養液栽培のように、水だけ使う場合や、スポンジのような資材に苗を植える場合もあります。
また、培土を入れる資材も、プランターでなくても、肥料袋やバケツなど、どんなものでもOKです(ただし、排水できるための工夫は必要)。
プランターの大きさなどについてはこちらの記事を参考にしてください
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3:水
水がないと萎れてしまします。
露地の畑や、プランターを設置する場合は、雨が降るのでそれを灌水とすれば、栽培できなくもないですが、生育が安定しません。
トマトが必要な時に、利用できる水や、灌水の施設が必要です。
4:肥料
トマトの茎と葉だけを、栽培するのであれば、水だけでも何とか形になるかもしれません。
でも、美味しいトマトの果実をたくさん収穫するには、肥料が必要です。
基本的に、苗を植える時に畑や、プランター内の培土に与える元肥と、栽培の途中に与える追肥の方法をトマトの栽培では使用します。
トマト栽培に使用する肥料についてはこちらの記事を参考にしてください
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5:支柱
トマト茎を支えるために使用します。
トマトは茎を直立に誘引するのが、一般的で果実が実ると、一定の重さがかかるため、イボ竹支柱などを用いて固定します。
仮に支柱を使わないで、寝かせてトマトを栽培すると、光が均等にあたらず生育に影響がでたり、管理しにくかったり、見た目が良くないようになります。
トマトの栽培に必要なものではないけど、あったら良いもの【5選】
あったら良いものとなると、きりがなく選んでしまいそうですが、今回は、その中でも特に役立つ5点をピックアップしました。
1:温度計
特に栽培の経験が少ない時に、役立ちます。
トマト栽培の多くの情報は、気温を基準に解説している事が多く、自分の栽培環境の気温を把握する事は大事です。
自分の栽培している環境の温度と、トマトの生育をセットで観察すると、温度に関係するトマトの生育の特徴もつかみやすく、失敗の原因なども考えやすくなります。
最高温度と、最低温度を記録できて、自分でリセットできるタイプのものあり、そちらはさらにオススメです。
2:保温用の不織布資材
「テクテク」や「パオパオ」の商品名で販売されている、不織布の資材です。
保温資材だけど、光を通し、空気も適度に通すため、トマトにかけたままでも管理出来る便利な資材です。
露地栽培の場合、低い気温の時期に苗を植える事が少なくなりません。
この不織布を使った、トンネルや「あんどん」(苗の周囲を資材でまく)を作ると、開け閉めの管理なしで、定植後の活着に効果がでます。
3:マルチ
畑で栽培する場合で使用される事が多い資材です。
畝を専用のフィルムで、覆う事によって、地温の向上、土壌水分の安定、雑草防止などメリットがたくさんです。
プランターで栽培する場合も、苗を植えてからフィルムで覆う方法も行えます(灌水しやすいように工夫する事が必要)。
マルチの使用についてはこちらの記事を参考にしてください
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4:液肥(液体肥料)
灌水する際に、薄めて使用する肥料です。
灌水と一緒に肥料を与える事ができるため、省力化になり、特にプランターの栽培で液肥を利用するのがオススメです。
粒状の肥料に比べると、施してから効果がでるまでが早いため、生育のコントロールに効果的です。
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5:着果実促進剤(トマトトーン)
農薬ではなく、生長促進剤に分類される、果実の実りを良くする資材です。
使うのと使わないのでは、収穫できる果実の数に差が出ます。
特に、トマトの生育適温よりも、低い時期で果実着果促進の効果が高いです。
トマトトーンについてはこちらの記事を参考にしてください
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以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。