資材を買いにホームセンターに行くと、プランターにいくつか大きさがありました。
場所の制限もあるので、できれば、小さいものを使いたいのですけど、うまく栽培出来ますか?
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、北海道を中心に海外含め、17年間トマト栽培を行っております。
僕は過去に札幌市のビルの屋上で、プランターを利用したトマト栽培を行っていました。
その時の経験をもとに、プランターの特徴について解説します。
トマト栽培でプランターの大きさによって変わる事
トマトをプランターで栽培する場合は、定期的で頻繁な灌水・追肥の管理が不可欠となります。
使用するプランターの大きさによって、この管理の省力化や効果の出方も変わります。
プランターの大きさによって栽培の難易度が変わる
使用するプランターは大きいものほど、栽培に利用できる培土の量が多くなります。
培土の量が多くほど、栽培管理が容易になります。
その理由について解説します。
使用できる培土の量が多くなり、灌水と追肥の頻度が減る
この事で、培土内の水分の乾湿(水がたくさんあったい、乾いたり)の差が少なくなります。
トマトの根にとって、良好な水分の程度(適湿)に近い条件となる時間が長くなるんです。
また、管理の省力化につながるため、忙しくて、多くの時間を作る事が出来ない方へメリットとなります。
灌水管理の頻度が少なくなると、地温が低下する機会が少なくなり、特に低温期の栽培が安定する
春先の時期など、気温の低い時期は、灌水を行うと地温が下がり、根の動きが悪くなりやすいです。灌水の回数を減らす事で、地温が下げてしまう機会を少なくなり、栽培の安定につながります。
栽培後半の灌水・追肥の管理が楽になる
苗を植えてから約60日程度も経過すると、最初の収穫が始まります。
その頃には、トマトの草丈も人の背丈ほどになる事も、多いです。
もちろん、植えてすぐの苗が小さかった時よりも、トマトが必要とする水も多いですし、気温も高くなるため、頻繁な灌水が必要となります。
朝、昼の1日2回の灌水や、天候によっては1日3回灌水する事も珍しくはないです。
培土が多い方が、1回の灌水の効果も高くなりますので、栽培が安定しやすくなります。
トマト栽培で使用されるプランターの大きさと培土量
プラスチック製のプランターで、トマト栽培に適する規格をいくつか紹介します。
メーカーによっては、同じ規格でもサイズや、培土の容量が変わりますので、参考の情報としてください。
・550型
大きさ:約554×241×180(長さ×幅×高さ/mm)
・650型
大きさ:約653×245×185(長さ×幅×高さ/mm)
・700型
大きさ:約700×318×215(長さ×幅×高さ/mm)
・850型
大きさ:約850×320×242(長さ×幅×高さ/mm)
オススメのプランターの規格
この規格は、ほとんどのホームセンターで購入する事が出来ますし、培土の容量と価格のバランスが良いです。
これまでに説明した、培土が多いプランター栽培のメリットを生かすのであれば、 1個のプランターに1株のみの定植にしたほうが良いです。
スペース的には、2株植える事が出来ますが、その分、灌水・追肥の量も倍にする必要があります。
プランターのサイズも大事ですが、培土の容量が栽培に大きく関係しますので、この量を基準にプランター選びをしてみてはいかがでしょうか。
以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。