このブログを書いている僕は、「とまと家」の仕事をしています。
トマトの栽培もしているので、トマトの栽培初心者の方から、いろいろ質問を受ける事も多いです。
特に家庭菜園でのトマト栽培となると、限られたスペースや、資材で行う事が必要で、トマトの農家さんの栽培と比較すると、苦労する事も多いと思います。
実は、トマトの栽培初心者の方の質問は、結構共通したものがあります。
今回は、トマトの栽培初心者からよく受ける質問と、その対応方法について解説します。
トマト初心者のよくある質問【栽培編】
トマトの栽培管理に関係する質問がやはり多いです。
よくある質問と対応方法について解説します。
トマトを栽培しても果実を収穫できません
トマトの苗を植えて栽培を始めても、果実が収穫できないという内容です。
- 果実自体が実らないパターン
- 果実は実るけど収穫できないパターン
があります。
②のほうは、次の段落で紹介しますので、
①の果実自体が実らないパターンについて解説します。
原因は、
- トマトの株(茎葉)の草勢が低すぎる
- 着果促進の管理をしていない
・トマトの株(茎葉)の草勢が低すぎる
トマトの果実を実らせるには、ある程度のパワーが必要です。
このエネルギーを作るのは、トマトの場合「葉」が担当します。
葉で光合成して作られたパワーが、果実や花や、新しい葉を作ります。
しかし、果実が実るまでに、十分な大きさの葉がないと、そのパワーを作る事ができません。
よくある失敗の事例は、
トマトの原産地の南米は、雨が少なく乾燥しているので、その環境をトマトは好む、その環境を再現すると良い栽培になる。
というような、勘違いをしている人にありがちです。
苗を植えてから、しっかり灌水しましょう。
追肥もしましょう。
確かに、甘いトマトを生産するには、水を控える管理は有効になりますが、それでも、3段目の花が咲くまでは十分に、灌水と追肥の管理をしましょう。
トマトの灌水については、こちらの記事も参考にしてください。
家庭菜園といえば、トマトを作る人が多いので、トマトは作りやすい野菜なのかなと思ってます。でも、実がつかなかったり、果実が赤くならなかったりの話をよく聞きます。これはトマトの栽培が難しいからなのでしょうか?農家の方も、[…]
・着果促進の管理をしていない
適切な灌水、追肥の管理をしていて、十分な株の草勢を維持していると、着果促進の管理をしていなくても、果実は実ります。
ただ、気温が低い時期の栽培や、悪天候が続くと着果が安定しなくなります。
このような時に、着果促進の管理をすると、果実が実りやすくなります。
家庭菜園のトマト栽培でも行いやすい方法は、
花を振動させる
トマトトーン(ホルモン剤)を使用する
です。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
トマトの果実の付きを良くするために、「トマトトーンを使うと良いよ」と、知り合いのトマト農家さんから勧められました。ホームセンター等で、よく商品を見かけますが、どのように使うものなのかイメージがわきません。使い[…]
うちのトマトが赤くならないんですけど
トマトの果実は実っているけど、いつまでたっても赤くならない。という内容です。
この状況を解決するのは、とっても簡単で、
事です。
そのまま、待っていれば、赤くなるのに、思っているよりも多くの日数がかかると、心配になってしまう人がほとんどです。
トマトの果実が赤くなる条件は、花が咲いて(受粉)からの積算温度です。
品種にもよりますが、1,100〜1,200℃の積算温度になると、赤くなります。
1日の平均気温を20℃とすると、55日〜60日です。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
トマトの苗を植えて、しばらく経ちます。果実は収穫できそうな大きさになっているのですが、なんだかトマトが赤くなりません…果実が実ってから、もう1ヶ月以上経つと思うのですが、赤くなりません。年によっては、気づいた時に[…]
プランターでのトマト栽培のコツを教えてください
プランターを利用するトマトの栽培は、場所を選ばす、簡単に始める事ができるので、家庭菜園ユーザーに人気です。
ただ、手軽に栽培を始められる反面、上手な栽培を行うには、プランター栽培の特徴をよく知り、適切な管理を行う事が必要です。
プランター栽培で、重要になる3つのポイントは以下のとおりです。
- なるべく大きいプランターを利用する
- 適切な灌水管理を行う
- 追肥は液肥を使う
プランター裁判のコツについて、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
トマト栽培ビギナーです。トマトの栽培を始めたいなと思っています。プランターを使う方法が、お手軽・簡単そうで、良いかなーとおもっているんですが、ぶっちゃけ、どうなんでしょうか?プランターを使うトマトの栽培って?[…]
トマト初心者のよくある質問【知識編】
トマトの話題になったときに、原産地のネタって結構な確率で出ます。
そして、原産地に関係する質問もよく受けます。
トマトの原産地って、ヨーロッパ?イタリア?
答えは、
決まった国はないですが、ペルー、チリ、コロンビア、エクアドルとかです。
ヨーロッパでは、トマトが料理に使用される事が多く、食文化が強いので、
トマトの原産地=ヨーロッパと考える方が多いみたいです。
ちなみに、僕はトマトの原産地ペルーに、トマト留学した事がありますが、現地には現在でもトマトの野生種が自生しています。
日本でも田舎のほうへ行って、そこらへんの道を歩いていると、タンポポが自生しているように、ペルーの田舎の道を歩くと野生のトマトが自生しています。
トマトの原産地については、こちらの記事も参考にしてください。
トマトの原産地は南米で、標高が高くて、雨がほとんど降らない場所と聞きます。トマトを栽培する時も、原産地と同じ環境にしたほうが良いといって、灌水をほとんどしない人もいますよね。でも、イタリアとかヨーロッパの方が、原産地とい[…]
以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。