確かに、普段、農業の分野に関わりが少ない人は驚くのも当然かと思います。
それで、トマトは野菜だと思っているけど、そうですよね?
あと、野菜と果物ってどのような条件で分類されているのかも知りたいです。
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、北海道を中心に海外含め、17年間トマト栽培を行っております。
今回は、野菜と果物の定義について、農水省の情報をもとに調べてみました。
トマトは野菜か果物か?
あるアンケートでは、家庭菜園で作りたい「野菜」として、毎年1位に輝くトマト。
一方ではフルーツトマトという名で、高糖度のトマトも販売さる機会が多くなってきており、トマトは野菜として、時に果物として、両方の扱いがされているように思えます。
果たして正式には野菜と果物どちらの扱いになり、その条件とはどのようなものなのでしょうか?
野菜と果物の定義とは?
農水省では、生産分野においては、一般的に以下の特徴を持つ植物を野菜としています。
1. 田畑に栽培されること(栽培されていない山菜などは野菜と区別することが多い)
2. 副食物であること
3. 加工を前提としないこと(こんにゃくのような加工を前提とするものは野菜としていない。漬物のように原料形質がはっきり残っているものや家庭における簡易加工は加工に含まない)
4. 草本性であること
上の内容が紹介されているページを詳しく見ると、野菜と果物の分類には、はっきりした定義がない事がわかります。
国や、生産、流通、消費などの分野でも分類の仕方が違うと解説されています。
日本ではトマトは野菜として扱われます
上の項で紹介した特徴を、トマトの場合で考えてみると、トマトは野菜と分類できると思います。
それぞれの特徴を深掘りします。
1. 田畑に栽培されること
また、トマトは養液栽培の方法で生産される事が多いです。
栽培の床として田畑は使用していませんが、ハウスや温室など専用の施設内が田畑代わりになると考える事ができます。
2. 副食物であること
主に主食物となるものは、ごはんの「米」であったり、パンや麺の「小麦」です。
トマトはこの主食物として扱われてないです。
3. 加工を前提としないこと
トマトは、トマトの株から収穫されます。
トマトの株を見たことある方は、たしかにあれは「木」ではなくて「草」だよねと、見る事ができると思います。
ちなみに、イチゴも野菜として扱われます
トマトよりも、より果物らいし印象を持つメロン、スイカと、イチゴもトマトと同様野菜としての扱いです。
種苗メーカーのカタログなどを見ても、メロンやスイカは、果樹ではなく、野菜の種子として販売されていますね。