ミニトマト「キャロル」シリーズ【特徴一覧と使い分けを解説】

質問する人
ミニトマトには「キャロル」の名前がつく品種が、いくつもありますよね。
正直種類がありすぎて、どのように選べば良いのかわかりません。
ざっくりとした、それぞれの品種の特徴と、どのように使い分ければ良いのか知りたいです。

 

このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。

 

この記事を書いている僕は、17年間トマト栽培を行っております。

国内の種苗会社や、農業生産法人で北海道を中心に海外も含め、トマト栽培やトマトの研究を行い、現在は札幌市でトマト農家をしています。

このブログでは、自分の栽培経験を生かし、生産者の方や家庭菜園の方の疑問、質問に答える形でトマトの育て方等と紹介しています。

 

キャロルシリーズのミニトマトは、サカタのタネが開発、販売を行っており、先日、10種類目となる「キャロルムーン」が発表されました。

ミニトマトのキャロルシリーズには、特定の病気への強さ、栽培が向く時期の違いや、収穫量の多さなど、様々な特徴を持つラインナップがあります。

プロ向け品種の「キャロル10」や、家庭菜園向け品種の「ミニキャロル」は、高い人気とシェアがあり、多くのトマトの栽培現場で利用されています。

品種の数が多いことは、さまざまな条件の栽培に対応できますが、反面、条件に合わない品種の選択すると、その品種のパフォーマンスが発揮できない状態となり、期待する果実の品質や、収穫量を得られない場合もあります。

そのため、自分の栽培の条件に合う品種を選ぶ事が、重要になります。

今回は、「キャロル」シリーズの品種の特徴と、それぞれの品種が適する栽培の条件について解説します。

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ミニトマト「キャロル」シリーズの特性一覧

ミニトマト「キャロル」シリーズの特性一覧

 

10種類のキャロルシリーズの品種が持つ、特性を一覧にして紹介します。

果実の特徴一覧

【品種名】【果色】 【1果重】【糖度※2】
ミニキャロル15〜20g4
イエローキャロル15〜20g2
オレンジキャロルオレンジ15〜20g2
キャロルクイーン5〜20g3
キャロル710〜12g5
キャロル1010〜15g4
キャロルパッション10〜15g4
キャロルスター10〜15g3
キャロルロゼピンク20〜25g3
キャロルムーン★15g3

※2糖度=【高い:5→4→3→2→1:低い】

★メーカーカタログを参照

 

生育の特徴一覧

【品種名】【葉の大きさ】【草勢※3】 【節間】【若苗定植※4】
ミニキャロルやや大4向かない
イエローキャロル3できる
オレンジキャロル2できる
キャロルクイーン3できる
キャロル7極小2できる
キャロル102やや長できる
キャロルパッションやや小3やや小できる
キャロルスター3できる
キャロルロゼ3できる
キャロルムーン★4できる

※3草勢=【強い:5→4→3→2→1:弱い】

※4若苗定植=【○向く、△可能、×向かない】

★メーカーカタログを参照

 

ミニトマト「キャロル」シリーズの使い分け

ミニトマト「キャロル」シリーズの使い分け

 

上の章でまとめた品種の特性を基に、それぞれの品種が、どのような条件の栽培に向くのかを解説します。

 

ミニキャロル

家庭菜園に向く

家庭菜園の定番品種で、ホームセンター等で苗の入手が簡単

高糖度、裂果に強く、草勢が強いため、ミニトマトの入門品種に最適

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イエローキャロル

家庭菜園に向く

裂果に強くて栽培しやすい黄色のミニトマト

食味はややさっぱりで、酸味も少ない

 

 

オレンジキャロル

家庭菜園に向く

裂果に強くて栽培しやすいオレンジ色のミニトマト

食味は、ミニキャロルとイエローキャロルの中間のイメージです。

オレンジ色のミニトマトで、ハイレベルな料理の彩りが可能

 

キャロルロゼ

家庭菜園に向く

ピンク色の果実が特徴的な品種

果実は20〜25g程度の大きさとなり、他のミニトマトと比べると大きい。

 

 

キャロルクイーン

営利栽培、家庭菜園に向く

草勢が強く、夏の時期の栽培に特に向く

果実の揃いが良く、つやの強い果実でみためがキレイな品種

 

キャロルセブン

営利栽培、家庭菜園に向く

裂果に強く、食味が極良のミニトマト

果実の数は他の種類の群を抜き多く、収量上がるが、1果実重は10〜12gと他品種より小さい

現在は苗での流通がほとんどないため、栽培する際は種まきから栽培を開始する必要がある

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キャロル10

営利栽培、家庭菜園に向く

裂果に強く、良食味で、安定して収量を出しやすい

葉かび病(Cf-9)の抵抗性を持ち、ミニトマトの産地でこの病気の被害がだした頃に、この品種のシェアが急激に増えた。

国内の多くのミニトマト農家さんが栽培している品種で、現在最も多く栽培されているミニトマト品種とされる。

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キャロルパッション

営利栽培向け品種

キャロルシリーズに共通する、裂果の強さ、食味の良さを持つ。

葉かび病(Cf-9)の抵抗も持ち、斑点病にも強い品種。

病気の発生が多い産地に向く品種

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キャロルスター

営利栽培向け品種

葉かび病(Cf-9)の抵抗も持ち、斑点病にも強い品種。

高温下の条件でも着果、着色が安定して、収量を出しやすい品種

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キャロルムーン

営利栽培向け品種

2019年に発表され、翌年2020年より種子の販売が開始される、最新の品種

葉かび病(Cf-9)の抵抗も持ち、斑点病にも強い品種。

特に高温下の条件で安定した生育をし、収量を出すことが出来る品種

キャロルスターよりも草勢が強く、より安定して長期の栽培にも向くように改良されている

 

以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。

とまと家・中島がお届けしました。

 

Happy tomating!!

 

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