苗を植えてから、ほったらかしにはできないですかね。
マンションのベランダでも栽培する事があるのですが、トマトを支柱で高く固定していくと、ちょっと部屋への光の入りが悪くなったりするので、どんなものかなーと思っています。
やっぱり、トマトの茎を上に上げて固定する管理は必要ですよね?
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、北海道を中心に海外含め、17年間トマト栽培を行っております。
確かに、トマトの栽培はプランターなどを置く、面積の他に高さのあるスペースも必要になりますよね。
特に家庭菜園では、茎を固定しない栽培の方法は無いくらいに、あたり前の管理のひとつとなっています。
今回は、トマトの誘引管理の目的を重要性について解説します。
トマトの誘引の目的と重要性
加工用品種のトマト栽培を除けば、ほとんどのトマトの栽培で、誘引管理が行われます。
トマトの栽培で、灌水の管理を行うくらいに当たり前の管理のひとつですが、どのような目的があって行われているのか、確認しましう。
栽培場所の有効利用
トマトの茎を地上部の空間に固定する事で、畑の面積だけでなく、高さも含めた立体空間が、栽培場所となります。
野菜の栽培の規模は、面積の大きさで比較されますが、トマトなど茎を地上部で固定する野菜は、面積×高さが生育に関係する単位となります。
オランダなどで、多く利用されているハイワイヤー栽培は、まさに面積だけでなく、空間を活用する栽培方法です。
高さも栽培空間として活用する事で、決められた面積の条件の中で最大限の生育量、収量を得る事ができます。
生育環境の向上
採光性が良くなり、生育が良くなります。
トマトを誘引する事で、茎葉が空間の中に、均一に展開する状況に近くなり、太陽の光の利用効率が上がります。
作業性の向上
トマトは、栽培期間中に細かい管理を行う事が多く、誘引をしていない状態で行う事は、なかなか想像できません。
トマトの栽培期間は長く、長期どりの作型では、10ヶ月近くの期間になることもあります。
その中で行う栽培管理は、相当な量となり、誘引していない状態でその管理を行うとなると、考えただけでギブアップしちゃいますね。
病害虫対策
トマトを誘引する事で、生育環境の通気性も良くなり、株が地面につく事も避けられるため、病害の発生防止にもつながります。
また、薬剤散布の作業を行う時にも、薬剤が均一にかかることに役立ち病害虫の防除に役立ちます。
以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。
Happy Tomating!!