私も毎年、我が家の庭でトマトを栽培しています。
「育てる楽しみは?」って聞かれても、正直、答えに困っちゃいます。。。
美味しいトマトを食べる事くらいが、楽しみです。
他に、トマトを育てる楽しみって、あるでしょうか?
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、北海道を中心に海外含め、17年間トマト栽培を行っております。
どうして、17年もトマト栽培をしているかと言いますと、トマトを育てる事に魅力を感じるからです。
時には、生活のために、果実を収穫して販売することもありますが、
他の野菜ではなく、トマトの栽培を続ける事には、理由があります。
今回は、トマトを育てる魅力について紹介したいと思います。
トマトを育てる楽しみと魅力
栽培する人によって、魅力と感じる基準は、違います。
ここでは、とまと家・中島の考えるトマトの魅力を紹介します。
果実がかわいい
多くの人にとって、トマトの果実は野菜として食べるものだと思います。
しかし、ちょっと目線を変えてみると、トマトの果実ってなんだかキャラクター性があると思いませんか?
そんなに、難しい事をしなくとも良いのです。
ただ、トマトの果実に目と口、手と足をつけると、もう可愛さ全開のキャラクターになります。
真っ赤なトマトの果実は、キャベツや、大根や、ニンジンにはないキャラクターの魅力があると、感じています。
トマトの生育する姿の美しさ
農家の方や、家庭菜園をしている人でないと、トマトの生産現場を見る機会は少ないと思います。
最近では、小学校の授業の一環で、一人一株トマトを栽培したりもしていますが、トマトの栽培風景を楽しむなら、ある程度の株数が必要です。
トマトは栽培管理の方法によって、様々な姿になります。
茎が太く、葉が大きい姿や、その逆で、茎が細くて、葉の小さい状況などです。
トマトにとって、適正が管理がされ、その品種の特性が、最大限のパフォーマンスを発揮できる姿で管理されたトマトの株は、ずばりキレイです。
薄すぎず、濃すぎず、スーパーフレッシュな緑色で、同じ大きさ、同じ間隔で茎から展開する葉や、各段ともしっかり着果して、肥大した果実を持つトマトの株。
このような、絶妙なバランスで生育したトマトの株が、1つの畝に、数百株も並べて植えられている光景ってすごいんです。
ちなみに僕は、本当にキレイに栽培管理されたトマトであれば、その光景を見ながら白米3杯はいけます。
農家の人の仕事として、美味しいトマトを、たくさん収穫する事ももちろん重要です。
その他の栽培の目的として、芸術としての栽培があります。
画家の人が絵を描くように、芸術的にトマト栽培する事も可能です。
会話がしやすい野菜は、トマト
トマトの株は、他の作物に比べると、灌水や追肥の管理に対して、反応が早く、敏感です。
例えば、今日の朝、液肥の灌水をします。
翌日の朝に、トマトの様子を見ると、肥料の効果が出て、生長点の色が変わったりと、自分の管理の結果がわかりやすいです。
もちろん、他の作物も、行った管理は、生育に影響していますが、トマトほどは行った管理に早く、敏感に反応するものは少ないと思います。
この要素は、作物の栽培を楽しむには、とても重要な要素です。
なぜかというと、自分が栽培している作物と、まるで会話をしているかのように、コミュニケーションをとる事ができるからです。
特に、家庭菜園で野菜を栽培する場合、美味しい果実をたくさん収穫する事も大事ですが、栽培する楽しみを感じたいと望む方も多いと思いますので、そんな人にとってトマトは、ぴったりの作物です。
このトマトの敏感な反応は、良い管理にも、良くない管理にも反応します。
トマトにとって、適切な管理だと良い姿になって反応してくれますが、その逆もありきです。
ただ、反応が敏感が故に難しく、その難しさがやりがいでもあります。
トマトとしっかり、コミュニケーションをとって、自分の満足できるトマトづくりをしましょう。
以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。