今は、「CF千果」をメインの品種で栽培しています。
CF千果を販売しているタキイ種苗の、ミニトマトの品種カタログを見ていたら、「CFココ」という品種を発見しました。
今栽培しているCF千果とは、どんな所が違うのでしょうか?
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、北海道を中心に海外含め、17年間トマト栽培を行っております。
タキイのミニトマトといえば、「千果シリーズ」が有名ですが、
今回紹介する「CFココ」は、1果実が大きく、草勢とスタミナが強いため、大きいサイズで果実が揃い、収量が上がりやすい特徴を持ちます。
そして、この品種の特徴を必要としている、産地の農家さんに人気があります。
僕もCFココを栽培した経験があります。
僕の所見も含めて、今回は、CFココの品種の特性や、収量アップのコツについて解説します。
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ミニトマトCFココの品種特徴
CFココは、プロ農家用の品種として扱われる事が多いため、家庭菜園でトマト、ミニトマトの栽培を行っている方にとっては、あまり見かけない品種名かもしれません。
プロのミニトマト農家にとっても、この品種の持つ特徴もあり、特定の産地で使用される事が多いです。
CFココの品種特性について深掘りします。
CFココはタキイ種苗から販売されているミニトマトの品種
「CFココ」は2011年に、タキイ種苗より販売されている、ミニトマトの品種です。
この品種が販売される前は、CFのつかない「ココ」という品種が利用されていました。
当時、生産現場で、大きな問題となっていた葉かび病への対応として耐病性(CF-9)を加えた「ココ」を、同じ特性を持つ品種として「CFココ」が開発、販売されました。
「CFココ」は「ココ」と同じ特徴を持つ
すでに、「ココ」の栽培をして、特徴を知っている方は、「CFココ」にも、そのままその経験が生かせます。
果実の特徴や、生育の仕方はほとんど同じで、葉かび病の耐病性があるため、より栽培しやすくなっています。
最近では、この葉かび病の強さは、特にプロの生産者に必要とされており、農家さんの中でも「CFココ」を栽培する方が多いです。
「CFココ」は1果実重が大きく果形がきれいな品種
「CFココ」の果実は、20〜25gのL玉規格で揃いやすく、他のミニトマト品種よりも、大きめの特徴を持ちます。
また、果房内の揃いがよく、それぞれの果実の形がキレイな丸になり、くず果の発生が少ないです。
ミニトマトは、10〜15g程度の大きさの果実を求められる事が、一般的は多いですが、一部の地域では20〜25gの大きめの果実を求められ、この品種の特徴が適します。
「CF千果」は草勢、スタミナが強く長期栽培に向く
CFココは、草勢、スタミナが強いため、1果実重が大きい着果の特徴にも対応する事ができ、されに、長期の栽培でも草勢が安定するため収量性に優れる品種です。
この草勢の良さには、根の吸肥力の良さが関係しており、灌水、追肥の管理に敏感に反応し、草勢回復も容易に行う事ができます。
ミニトマトCFココの育て方のコツ
「CFココ」は、収量の良さが最大に特徴の品種です。
この収量の良さを支えるのは、草勢の強さであり、吸肥力の強い根のおかげです。
草勢の強い品種は、果実と茎葉の生育のバランスがとりにくい場面もあるので、安定した草勢管理が重量になります。
若苗での定植を避けて開花苗を植え付ける
CFココは、開花前の若苗での定植を行うと、その後の草勢が強くなりやすいため、苗の1段目花房の開花(2〜4花開花時)を、待ってからの定植作業が良いです。
低段の花房は確実に着果させて負担をかける
CFココは、低段の花房の着果が不安定になると、株への着果負担がかからず、茎葉のみの生育が良くなりすぎて、バランスが崩れる事が多いです。
特に、夜間の温度15℃を下回る時期は、トマトトーンを使って確実に着果するように管理する事が大事です。
トマトトーンの使用方法については、こちらの記事も参考にしてください。
定植後の肥培管理は灌水を多めに行う
CFココは草勢の強い品種で、ミニトマトの栽培で収量を減らす問題となる、メガネ(異常主茎)の発生がしやすい品種です。
十分な草勢を保ちながら、メガネの発生を伏せぐには、肥料よりも多めの灌水管理を行う方法が適します。
積極的な灌水管理を行い、それでもなお、草勢が落ちてくれるようになった時から、追肥と灌水による肥培管理を開始すると草勢管理がしやすいです。
ミニトマトCFココの苗、種子の購入方法
ホームセンター等の家庭菜園用の苗の販売コーナーでは、「CFココ」の苗を見つける事は難しいと思います。
ネット通販の場合でも、苗での取り扱いがほとんどないため、CFココを栽培する時は、基本的には自分で播種、育苗をする必要があります。
種子での購入方法
楽天サイト
Amazonサイト
以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。
Happy tomating!!