トマトの発芽をバッチリ決めるコツ

質問する人
先日蒔いたトマトの種が、発芽し始めたのですが、なんだかバラバラ芽がでてきているんです。涙
温度が低かったのか、水の量が少なかったのか、はっきりとした理由は分からないのですが、1度、トマトの発芽について勉強したいと思いました。
ざっくり、トマトの発芽について知りたいです。

 

このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。

 

この記事を書いている僕は、北海道を中心に海外含め、17年間トマト栽培を行っております。

 

種まき後、うまく発芽させる事は、その先の育苗管理をスムーズに行うためにも大事です。

 

僕も、発芽のための管理には気をつけております。

過去の栽培管理で得た、うまく発芽させるための、ノウハウをお伝えします。

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トマトの発芽に必要な条件

トマトの発芽に必要な条件

トマトの発芽には、必要な条件があります。

まずは、この条件を知る事が、良い発芽の管理を行うための一歩になります。

 

発芽に必要な3つの条件

  • 温度(地温)
  • 水分
  • 酸素

 

極端に古い種とか、保存の状態が悪くないかぎり、

この3つの条件が満たされると発芽します。

 

この条件によっては、種まきから発芽までの日数にも違いがでます。

 

より、良い条件で管理されると、発芽までの日数は短くなり、悪い条件では長くなり、場合によっては発芽しない事もあります。

 

トマトの種まきで大事な事は、なるべく早く、揃って蒔いた種を発芽させる事です。

 

トマトを上手に発芽させる栽培管理

トマトを上手に発芽させる栽培管理

上手に発芽させるための、実際の栽培管理方法について解説します。

紹介する条件に、完全にあてはまらない事もあると思いますが、

必要な3つの条件を意識して、栽培管理を行いましょう。

 

地温管理

播種後の目標とする地温は、

日中:25〜30℃(30℃に近い温度のほうが理想)

夜間:20℃以上

トレイを管理している場所の気温を目安にしても良いですが、培土の中の地温を測って目安にするほうが、発芽に影響する温度を調べやすいです。

 

発芽の温度に関係するこちらの記事も参考にしてください。

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時期によっては、上で紹介した温度を保つ事が難しいと思います。

ハウス、トンネル、電熱線や電気カーペット等を利用して、温度をかけると、早く、揃い良く発芽します。

 

培地の水分管理

培土が十分に水分をもっている状態で管理される事も、発芽には重要な要素となります。

 

培土内に十分な水分があるかどうかを、感覚的に判断するのは、ある程度経験が必要です。

 

今回は、トレイ全体の重さで判断する方法をオススメします。

この方法は経験のない方でも、理想の土壌の水分管理を行いやすいです。

 

  1. 播種後の灌水をした時に、トレイ全体の重さを調べて基準の数字とします。
  2. 定期的にトレイの重さを確認し、基準の重さの半分程度になった時に、灌水を行います。灌水量の目安は①の時の基準の重さを目安にします。
  3. ②を繰り返し、トレイの重さが基準の半分以下にならないようにトレイへの灌水管理を行います。

*慣れてくると、はかりなどで重さをはからなくても、持つだけで大体の重さの予想ができると思います。

 

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培土内の酸素

 

トマトの種まきをした後に、

  • 水をやる事
  • 温度をかけて保温する事

は、発芽させるために必要な事と、考える方が多いと思いますが、

 

酸素の管理を意識する方は、少ないのかもしれません。

 

トマトの種子が発芽するためには、適正な酸素の量が必要になります。

ただ、酸素は目に見えないし、触る事もできないため、適正なのかどうかを確かめる事が難しいです。

 

しかし、適切な培土内の水分管理をする事で、適正な酸素の量の管理もできます。

 

水分管理と酸素の管理はセットで行うと、考えてもらうと良いです。

 

 

酸素が不足する多くの理由は、灌水量が多すぎるからです。

 

培土が十分に水を持っていると、酸素は少なくなり、乾燥すると、酸素は多くなります。

 

特に、培土が乾燥する事を心配し、乾く前に頻繁に灌水し、培土内の酸素が少なくなるケースが多いです。

 

種まきをした後は、何かとトマトの様子が気になって、「できる事は何でもしてあげたい!」と思ってしまうのですが、その優しさが悪さする事もあります。

 

以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。

 

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