トマトの栽培楽しいっすね。
でも、もう秋の季節となり、今年の栽培もそろそろ終わらせないといけません。
それで、もし、トマトの片付けの方法のコツなどあれば教えてほしいです。
あと、来年も同じ畑でトマトを栽培する予定なので、片付けの時に、一緒にやっておいたほうが良い事があれば、一緒に知りたいです。
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、北海道を中心に海外含め、17年間トマト栽培を行っております。
えー、今シーズンのトマトの栽培お疲れ様でした。
トマトの片付けは、ただの片付けで、コツなんかあるの?
と思われそうですが、ちょっとした事を行うと、片付けの作業の効率がけっこう上がります。
少ない株数ですと、そんなに気にならないかもしれませんが、ある程度の数になると、片付けのコツを知っていると役立ちますよ。
という事で、今回はトマトの片付けのコツと、その時に一緒にやっておくべき、次作に向けての準備等について解説します。
トマトの片付け方のコツ
トマトの栽培に関するコツがあるように、実は、片付けの作業にも効率的に行うコツがあります。
ちょっとした事ですが、知っておくと得する片付けの方法を、紹介します。
片付け作業の前に地際で茎を切る
片付けを行う1週間前以上に、トマトの茎の地際部(地面から20cmあたり)を切ります。
こうする事で、トマトが根から水を吸収できなくなり、茎葉の水分がなくなりボリュームが減り、生ゴミとして扱う量が少なくなります。
果実と茎葉を分けて片付ける
トマトの株のゴミを、畑の外に出す時は、まず、先に果実のみを集めて、その後、茎葉のゴミを片付ける方法が良いです。
青いトマトの果実だけゴミにする場合は、もう問題になりませんが、色がまわっている、まわり始めているトマトの果実がある場合、捨てた所から、その果実の種がこぼれて発芽する場合があります。
ですので、果実のゴミは、万が一、発芽しても対応しやすい場所に捨てるのが良いです。
青いトマトもゴミにするのが、もったいない方は、こちらの記事も参考にしてください。
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ゴミとなる茎葉の扱い方
トマトの片付けを行うと、ある程度の茎葉のゴミが集まります。
このゴミも立派な有機質なので、土作りに使えないかと思うかもしれませんが、畑にすき込んで使用する事はあまり、オススメできません。
何らかの病気にかかっている状態で、畑にすき込むようになってしまうかもしれないからです。
ただ、ゴミとなる茎葉の量が多くて、ゴミとして管理する事が難しい場合もあり、やはり畑にすき込みたい場合もあると思います。
その時は、
- なるべく茎葉を小さくして分解しやすくする
- 良質な堆肥を一緒に投入する
ようにして、分解を促します。
根も抜いて片付けるほうが良い
茎葉の片付けが終わると、根の片付けです。
茎葉の扱いと同様で、なるべく畑にすき込まずに、出した方が良いですが、状況に応じてすき込みます
マルチを片付ける
マルチを利用していた場合、こちらも片付けます。
ポリ製のものは、ゴミをして扱いますが、分解性のマルチの場合は、畑にすき込みます。
分解性のマルチだからといって、そのまま張った状態にしておくと、分解がスピードが遅くなり、場合によっては翌春まで残っている状態にもなりかねません。
そのため、片付けの際に、しっかり土の中にすき込みます。
使用した栽培資材を消毒
この作業が必須ではないですが、行うと安心です。
トマトの栽培に使用した資材、支柱や誘引資材、プランターなどを消毒します。
農業資材用の消毒用の薬品が販売されているので、そちらを使用すると良いでしょう。
トマトの片付けと一緒に行うべきこと
トマトの片付けを行う時は、栽培している時にはできない事も行いやすく、翌シーズンへの準備をするにも良い機会となります。
この時期に行うべき事をしっかり行い、役立つ機会にしましょう。
根の観察を行う
栽培中に根の状態がどんな感じかな?と観察するのは、なかなか難しいです。
でも、片付けの時は、普段見ることのできない、土の中の状態を観察する良い機会です。
大玉トマトと、ミニトマトを栽培していた場合は、それぞれの根を見比べるとか、生育の良かった場所と悪かった場所の根を見比べるとか、
スコップで掘れる範囲だけでも、トマトの根の観察は勉強になると思います。
次作にむけて、堆肥と石灰質資材の投入
次作も、その場所で栽培する事が決まっており、堆肥を使う予定があるのであれば、片付けを行った後に投入するのが良いです。
定植する前年の秋に堆肥を投入しておくと、そのシーズンに
- 堆肥の効果が安定して出やすい
- 質の悪い堆肥を利用した場合の悪い影響を抑える事ができる
事につながります。
また、石灰質系の資材や肥料も、堆肥同様、片付けの時に投入するのが良いです。
次作に向けて、こぼれたトマト種の対応
片付けを行う際に、赤いトマトの果実がたくさんある場合、気をつけていてもけっこう地面に果実が落ちます。
そして、片付けを行った後に、ひょこひょこと発芽してきます。
いわゆる「野良ばえトマト」ですね。
特に問題はないですが、畑をキレイに保っておきたい方は、定期的にチェックして管理すると良いでしょう。
以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。
happy tomating!!