赤いミニトマトはもちろんで、イエロー、オレンジ、グリーンなどのカラフル系の品種が好きです。
トマトのカタログで「キャロルロゼ」を見つけました。
ピンク色の果実の品種という事で、栽培したいと思っています。
この品種は、家庭菜園に向きますか?また、何か栽培のコツがあれば教えてください。
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、17年間トマト栽培を行っております。
国内の種苗会社や、農業生産法人で北海道を中心に海外も含め、トマト栽培やトマトの研究を行い、現在は札幌市でトマト農家をしています。
このブログでは、自分の栽培経験を生かし、生産者の方や家庭菜園の方の疑問、質問に答える形でトマトの育て方等と紹介しています。
「キャロルロゼ」は、ミニトマトの「キャロル」シリーズにも含まれる、ピンク色の果実の品種です。
ピンク色の果実のトマトは、とてもキレイで、珍しいため、収穫した果実は色々な場面で活用できます。
キャロルロゼは、名前からわかりように「キャロル」シリーズにもラインナップされていて、シリーズ共通の高糖度、裂果に強く、栽培しやすい特徴を持ちます。
露地でも栽培しやすすいため、家庭菜園にも向く品種です。
今回は、ピンク色でオシャレな果実の、「キャロルロゼ」の特徴や、育て方のコツについて解説します。
菜園アドバイザーが教えてくれる【シェア畑】
「キャロルロゼ」の品種特徴
「キャロルロゼ」は、ピンク色の果実が最大の特徴です。
珍しい品種ですが、裂果にも強く家庭菜園でも栽培しやすい品種となります。
この品種の特徴をもう少し、深掘りします。
「キャロルロゼ」は「サカタのタネ」から販売されているミニトマトの品種
「キャロルロゼ」は、2007年に種苗会社「サカタのタネ」から発表されたミニトマトの品種です。
名前にキャロルが付くように、キャロルシリーズに含まれる品種で、シリーズ品種に共通する、高糖度、裂果に強い、栽培しやすい特徴を持ちます。
「キャロルロゼ」の果実は珍しいピンク色の果実
キャロルロゼの果実は、ピンク色でとても珍しい品種です。
一般的なミニトマト、中玉トマトや加工用のトマトの品種は、赤系トマトです。
赤い果実+黄色の果皮で濃い赤色となります。
国内の一般的な大玉トマトの品種はピンク系トマトです。
赤い果実+透明の果皮で薄い赤色(ピンク)となります。
キャロルロゼは、ミニトマトでありながら、こちらのピンク系の特徴を持ちます。
「キャロルロゼ」は大きめ果実で肉質も良い
キャロルロゼの果実は、20〜25gで揃いやすく、ミニトマトの品種の中では、大きくなる特徴を持ちます。
草勢が強めの品種のため、果実の肥大も良くなるように考えられます。
果肉部の割合が多い果実となるため、肉質が良く、割れにくい果実の特徴を持ち裂果に強いです。
「キャロルロゼ」の草勢はやや強め
「キャロルロゼ」の草勢は、やや強いです。
ただ、異常主茎の発生は少ないため、適正な灌水、追肥の管理を行うと、スタミナがあるため長期にわたっての収穫が可能となります。
「キャロルロゼ」の育て方のコツ
キャロルロゼは、大きめの果実の特徴を持ちます。
灌水や追肥の管理を適切に行い、品種の持つ大きさの果実に仕上げる事が、ピンク色の発色や、食味の向上にとって大事になります。
若苗での定植は控える
「キャロルロゼ」は、若苗での定植は控え、開花苗のでの定植を徹底します。
草勢が強い品種のため、開花苗で植え付け、定植後より着果負担をかけ、果実と葉の生育のバランスをとります。
栽培途中からの、灌水と追肥は積極的に行う
定植後、3段目花房の開花が始まる頃からは、灌水と追肥の管理を定期的に行います。
キャロルロゼは草勢の強い品種のため、定植〜3段目開花までは、灌水、追肥が少なくても順調に育ちますが、着果数が増えてからは、1果実重が多い品種のため、果実の着果負担が大きくなります。
株にかかる負担が大きい中でも、安定して食味と、収穫量をキープするためには、定期的な灌水、追肥に管理が必要になります。
1〜3段目花房の着果促進管理を行う
キャロルロゼは特に、1果実重が大きい分、花の数が少なく1〜3段目はシングル花房になりやすくです。
他のミニトマトの品種と比べると、花の数が少なくなりやすいため、着果促進の管理を行う事が重要となります。
トマトトーンを利用する方法が確実でオススメです。
「キャロルロゼ」の苗、種子の購入方法
「キャロルロゼ」は、ホームセンターなどで、苗の状態で販売される事は少ない品種です。
そのため、ネット販売等で種子を入手し、種まきから栽培を開始する事が必要です。
種子での購入方法
楽天サイト
以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。
Happy tomating!!