そのスケジュールに合わせて、播種をして育苗をするのですが、秋の時期にトマトの育苗をする際のコツってありますか?
夏秋栽培で使用する、春期の育苗は何度も行っています。
秋と春の育苗の違いと、良い苗づくりのコツを教えてください。
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、北海道を中心に海外含め、17年間トマト栽培を行っております。
冬期に収穫期の中心がくる、促成栽培はトマトの販売単価が高く、栽培コストのコントロールと栽培技術が高いと儲かる作型ですよね。
今回は、その促成栽培での定植に使用する、秋期のトマトの育苗管理について解説します。
秋と春のトマト育苗の違い
秋分の日と春分の日は、日長時間や、気温も似た条件となります。
ただ、ある程度の期間を切り取ると、春と、秋では大きな違いがあり、トマトの育苗にも関係します。
秋の育苗は下降気温下の条件で苗を管理します
秋の育苗は、気温が下がり、日長時間が短くなる季節に向かっていく時期に育苗します。
春は、その逆で上昇気温下の条件となります。
下降気温下での育苗は難しい
春期に播種をした場合、その後の気象条件は、時間が経つほどにトマトの生育しやすいものになります。
そのため、例えば、播種後1ヶ月内の生育が少々不調でも、その後の1ヶ月間の管理で生育を回復させやすいです。
それに比べ、秋期の播種は、時間が経つほどにトマトの生育には、不利な条件となるため、気象条件を見方につけての生育の回復が難しくなります。
秋のトマト育苗で目指す定植苗の姿
育苗管理は、良い「苗」を生産するためのものですが、
良い苗をつくるのは、定植後の良い栽培を行うためです。
秋の育苗では、定植後の順調な生育のためには、どのような苗の姿を目指すべきなのでしょうか?
少ないエネルギーを効率的に利用できるエコトマト
葉が大きく茂り過ぎている苗を植えた場合、少ない太陽光を利用する、冬場の栽培に適する株の姿にする事が難しく、時間もかかります。
そのため、本圃での栽培が始まる定植時から、冬の栽培に適した苗の姿になっている事が重要です。
冬期のトマト栽培の特徴は、光合成で重要となる太陽の光の量が少なくなる事です。
ハウス内の気温は、加温をする事でコストさえかければ、いくらでもコントロールできます。
しかし、太陽の光の量はコントロールできません(夏場は遮光管理できるけど)
以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。
happy tomating!!