トマトの受粉・着果促進アプリ【SmartBumblebee | スマートバンブルビー】効果を高める使用方法

この記事はiOS用トマトの受粉・着果促進アプリ【SmartBumblebee | スマートバンブルビー】の効果を高める使用方法について解説しています。

 

アプリはこちらのAppStoreからダウンロードできます。

 

このアプリは、トマト(ナス、ピーマン含む)を栽培中、またはこれから栽培予定の方を対象とされているものです。
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SmartBumblebeeはどんなアプリ?

SmartBumblebeeはどんなアプリ?

 

 iPhoneデバイスのバイブレーション機能を利用し、トマト果実の着果(実付き)を助けるアプリです。

 

  • このアプリは、マルハナバチがトマトの花を振動させ花粉を集める動作の代わりをし、トマトの花の受粉を助けます。
  • 利用日、回数、メモ、花の状態を画像で保存する事もでき、作業履歴の管理、効率化を行えます。

*トマトの他ナス、ピーマンの果実の着果にも同じ使い方で、同様の効果を期待できます。

 

トマトの着果の仕組み

 

なぜ受粉処理が必要か?

 

トマトの花の構造と受粉の方法

トマトの花の構造と受粉の方法

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花粉:

トマトの花粉は筒状になっている雄しべの内側だけあります。

 

雌しべ(柱頭):

雌しべ(柱頭)も筒の中にあり、外に出ず受粉を完了します。

 

トマト花の振動と受粉効率の向上

トマト花の振動と受粉効率の向上

 トマトの花は柱頭が下を向いて咲くため、花を振動させることで花粉が下に落ち、柱頭に付き受粉、着果します。

 

トマトの着果とマルハナバチの利用

 

 トマト農家さんは収穫量アップのためにマルハナバチを利用します。

 

トマト農家さんのように大きな規模で栽培する際は、人の手で全てのトマトの花を振動させる事が大変なため、栽培現場でマルハナバチを飼育し、トマトの着果を促進します。

 

マルハナバチ
マルハナバチ
マルハナバチは、トマトの花(雄しべ)に噛みつき、体を振わせて花粉を落下させ、自身の体に付着させる事で花粉を集める事ができます。
トマトの花粉が花先端から落下する際に、柱頭(雌しべ)に付着し、受粉を助けます。
より詳しくマルハナバチの事について知るにはこちらの書籍が参考になります。

 

ミツバチ
ミツバチ
メロン、かぼちゃなどウリ類の着果促進に利用される「ミツバチ」は、トマトの場合は花に噛みつき体を振動させる事ができず、トマトの花粉を集める事ができないため利用できません。

 

実際のマルハナバチによるトマト花の受粉の様子

A bumblebee buzz-pollinates a tomato flower by  Alex M. Murphy, Sanjie Jiang, and John P. Carr is licensed under CC

 

受粉効果を高める実施方法

 

使用するデバイスのバイブレーション特性を確認

 

使用するデバイスのバイブレーション特性を確認

  1. 使用するデバイスのどこの部分が強く振動するか確認
  2. ほとんどのiPhoneデバイスで下部が強く振動します。
  3. 強く振動する部分をターゲット(花部)に当てて使用します。

 

このアプリを使っての処理方法

 

このアプリを使っての処理方法

 花の房の付け根を狙ってデバイスを接地させると房全体が振動して効率的に処理が行えます。

 房の中で開花している花が少数の場合は、その花のみ狙って処理しても良いです。

 

いつ受粉処理を行うと効果的か?

 

最低気温10℃以上、最高気温35℃以下で推移する季節で利用する

10〜35℃:花粉が正常に機能する気温の範囲

 

処理する日の天候

処理する日の天候

 

 雨の日の処理は効果が少ないためなるべく避ける

 

処理する時間帯

処理する時間帯

 

処理するトマトの房の状態

処理するトマトの房の状態

 

 一番根元の花が受粉可能(60%以上開花)となった時から処理を開始し、先端の花の処理が終了するまで、ある程度の頻度で続けます。

 

受粉が可能なトマトの花の状態

受粉が可能なトマトの花の状態

 

受粉処理の実施頻度の目安

 

夏季:日平均気温が20℃以上

日平均気温が20℃以上

毎日〜1日間隔で処理

 


 

春秋季:日平均気温が10〜20℃

日平均気温が10〜20℃

2日〜3日間隔で処理

 

トマトの花房の付き方

トマトの花房の付き方

1035℃の条件下では、全ての房の花に処理します

 

効果を確実にするために

 

受粉にはトマトの生育状態が健全であることが必要

 

葉の色が薄く黄化しているものが目出つ、開花している花付近の茎が極端に細い(5mm以下)など、トマトの生育自体が悪い場合、いくら花への受粉処理を行っても着果しない事があります。

 

トマトの生育自体が悪い場合

 必要な対策を行い、良い生育状態にしてから受粉処理を行ってください。

 

生育不良となる主な原因:

  • 栽培中の温度が低すぎる
  • 肥料(追肥)が不足している

  • 潅水が不足している

  • 長雨などで土壌中が過湿となり根が傷んでいる

  • 梅雨の期間などで日照条件が極端に悪い(晴れの日が少ない)

  • 病気や害虫が発生している

 

効果の確認方法

 

着果しているかどうかの確認方法

 

着果が完了した花の様子

・子房の部分につやででて、果実の膨らみが確認できる

 子房の部分につやででて、果実の膨らみが確認できるようになります。

 

処理後(開花)〜着果が確認できるまでの目安期間

 

夏季 日平均気温が20℃以上:
処理後:4〜6 日
春秋季 日平均気温が10〜20℃:
処理後:5〜7 日

 


以上、iOS用トマトの受粉・着果促進アプリ【SmartBumblebee | スマートバンブルビー】の効果を高める使用方法について解説しました。

本アプリがみなさんのトマト栽培に役立つ事を祈っています。

 

Happy Tomating !!

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