トマトに使う農薬って、どういうふうに選ぶと良いですか？
今トマトを栽培していて、病気や害虫の発生はないですが、雨が続いているので予防として、
「何か薬剤散布しようかなー」と考えています。
こういう時はどのような農薬の種類を選ぶといいのですか？
あと、農薬って種類がいっぱいあるので選ぶのが大変です。
「こういう時は、これ！」というものがあれば教えてほしいです。
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
この記事を書いている僕は、17年間トマト栽培を行っております。
国内の種苗会社や、農業生産法人で北海道を中心に海外も含め、トマト栽培やトマトの研究を行い、現在は札幌市を拠点にトマト農家をしています。
このブログでは、自分の栽培経験を生かし、生産者の方や家庭菜園の方の疑問、質問に答える形でトマトの育て方等と紹介しています。
たしかに、農薬選びは大変ですよね。
種類が多いし、トマトに使えたり、使えなかったり、
倍率や、使用回数などにも気をつける必要があります。
トマト栽培で発生しやすい病気や、害虫はある程度決まっています。
目的を絞ると、必要な農薬も探しやすくなるのではないかと思います。
今回は状況別、オススメの農薬などの種類を12個に絞って紹介しています。
農薬を使った薬剤散布の方法については、こちらの記事を参考にしてください。
栽培している野菜に病気や虫が発生しています。日が経つごとに、被害が大きくなってきているので、薬剤散布をして対応したいです。でも、薬剤散布の作業って、農薬を使用するので体に悪そうなイメージを持っています。[…]
トマトの農薬【状況別おすすめ商品11選】
困った時の「ダコニール1000」
「雨が続くと病気が出やすくなるのはわかります。
最近、雨の日続いています。
まだ、病気出てません。
何だか心配なので、とりあえず何か殺菌剤を使いたい。」
そんな時は、ダコニール
薬の耐性がつきにくく、肥料の効きが長く、価格も安く、予防に最適です。
注意）散布後に薬跡が目立ちます。
薬剤の準備が面倒な時は「ベニカXファインスプレー」
農薬の取り扱いってなんだか苦手。
薬の計量、水と混ぜる、噴霧器の準備など、とにかく面倒くさい。
そんな時は、
希釈済みスプレーボトルの「ベニカXファインスプレー」がオススメ。
買ったらすぐに作業できます。
住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカXファインスプレー 1000ml
後悔する前に「アクタラ顆粒水溶剤」
害虫の被害を発見した時には、対処が手遅れ。
アザミウマの食害によくあることです。
あの時、ひとつまみやっておけば・・・
と後悔する前に、
アクタラ顆粒水溶剤を処理しましょう。
定植前にポット内に施用すると省力化につながりオススメです。
家庭菜園の救世主、葉カビ病の特効薬「カンタスドライフロアブル」
葉カビ病は、抵抗性のある品種を選ぶ事で、発生を防ぐ事ができます。
しかし、
家庭菜園では抵抗性がないトマト品種がよく使われています。
家庭菜園で発生する、葉カビ病には、カンタスドライフロアブルがオススメ。
散布後すぐに、しっかり効きます。
コナジラミ対策の頼み「アファーム乳剤」
増えだしたら止まらない。
気になりだしたらきりがない。
そんな、コナジラミの対策には「アファーム乳剤」がオススメ
浸透性にすぐれ、薬害が出にくいにも特徴です。
価格は高めなので、ここ一番という時に使うのがオススメ
アブラムシなら任せなさい「ウララDF」
野菜栽培の害虫ではおなじめにアブラムシ。
簡単に駆除できないには理由があります。
既存の殺虫剤に耐性を持つ事があるからです。
収まらない時は、新薬の利用が効果的。
新しい作用性を持ち、特にアブラムシに高い効果を発揮します。
収穫が始まったら早めにうどんこ対策「アフェットフロアブル」
トマトの生育が弱くなると、発生しやすいうどんこ病。
収穫が始まる時期から注意が必要。
特に、
毎年発生している場合は、発生前に早めの予防散布を。
忘れた時にやってくる！ダニの被害には「ダニ太郎」
ダニの被害は普段はあんまり見ないけど、
発生したら、結構やっかい。
ダニ防除の定番商品「ダニ太郎」
有機対応で防除したい時には「粘着くん」
食品（でんぷん）が成分となっている安全性の高い農薬。
有機JASにも適合の資材。
トマトのアブラムシ、コナジラミ、ハダニ、うどんこ病に適用あり。
虫にも病気にも使える安全便利な商品です。
成分がでんぷんのため、使用回数の制限がなく何回も使えます。
「銀イオン」も効果的！農薬使わず病害予防「プレスト」
肥料に分けられる葉面散布剤からの参加の商品。
特徴はなんと言っても「銀イオン」を含む事。
この成分の殺菌効果で病気の発生を予防します。
最近よく聞く、殺菌効果。
トマトにだって効くんです。
病害が発生してからの治療の効果は低いため、
発生前の予防として利用します。
薬散効果を最大に！展着剤なら「まくぴか」
せっかく薬散するなら、効果は最大に。
日本初のシリコーン系の展着剤。
殺菌、殺虫剤を水に入れる前に忘れず投入
これまでトマト栽培でのオススメの農薬について、解説しました。
以上、「トマトがあれば〜何でもできる！」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。
Happy Tomating!!
